世間では、よく陶芸家のことを指して、”土と炎が織り成す神祕の芸術”などと言いいますが、私たち陶芸を志す者として、そんな言葉に酔い、甘えていないでしょうか・・・・。
「造ったもの」と「造られたもの」のどちらに価値を見出すかは、人それぞれでしょうが、私は、偶然性を極力避け、必要とされる技術的な諸問題を解決し、出来る限りの準備をして、その上で良い物を造りたいと思っております―。 陶芸家 加藤和宏